美しい文字を書くためには・・・

2017年8月24日

美しい文字を書くためには
一字一字の形だけ練習してもダメです。

一字一字が完璧でも、その文字を並べた場合どうか…

文字を上手に書くためには、当然、文字の形が一番大切と思われがちです。私達も文字の形を添削し、整った形に直していくことに重点をおいて指導しています。しかし、一字一字の文字が整って恰好がよければ上手な字、美しい文字と言えるのかというと、そうではありません。何を書くにも文字を並べなければ文章にはならないからです。

1. 漢字を大きく

日本語は同じ漢字を使う中国語と違って、ひらがな・カタカナがあります。

ひらがな・カタカナを漢字と同じ大きさに書くと漢字より大きく見えてしまいます。漢字よりひらがな・カタカナを小さく書かなければなりません。

2. 文字の中心が通っているか

文字の中心が通っていないと行が揺れて、不安定な感じになります。

これは縦書き、横書きに関係なく中心を通すよう書いたほうがよいです。

日本語は縦書きのほうが書きやすいので中心がとりやすいですが、横書きは中心を揃えにくいです。文字の下を揃える方法もありますが、それだと上部がでこぼこになります。

  

3. 行の頭をきちんと揃えているかく

文章を書く場合、書き出しの頭の文字を縦書きだと横に揃え、横書きだと縦に一線に揃える必要があります。意外とこれが難しいのです。知らず知らずのうちに上がっていたり下がっていたりします(縦書きの場合)。

4. 書くスペースに合った大きさの文字で書く

大きいスペースに小さく書くのも変ですし、小さいスペースにはみ出るほど大きく書くのもどうかと思います。

丁度良い大きさが一番よいです。ただし、その際もう一つ注意しないといけないのが、スペースに丁度良く納めること、文字の大きさが良くても字間を詰め過ぎて最後の文字を書いても余白が残っているのはよくないです。まして、はみ出しは論外です。

特に名前を書く際はスペースの大きさを把握し、名前の文字数を考えて文字の大きさ・字間を考えて書くべきです。

とりあえず、以上の事を考えて書くだけで、一字一字は少し形が変でもきれいに見えます。字が上手な人は一字一字も整っていますが、上記の点もできているはずです。習っていなくてもうまい字を書く人はいますよね。そういう人はどうしたら整った字になるか、うまく見えるか解っている人です。

こういう人は書道やペン字を習うとすぐに上達するのでしょうね。

筆ペンでこんな風に書けるのを目標に習ってみませんか?文字はその人を表すといわれます。新しい自分に出会えるかもしれません…。